「となりにキミがいてほしい」なんてJ-POPでよく見かける文句ですが、実際のところ結婚をしてしばらく時間が経過してしまうといつの間にか滅多に隣になんて並ぶ機会もなくなってしまうカップルもよくいます。
隣に並んで歩くカップルははたで見ていても微笑ましいものですが、実はその並び方には深い深層心理が隠されているのです。
というのも安全な現代になってもなお男性の場合には本能的に外敵からの防衛と攻撃の本能を持っているため、無意識的に安全・危険を感じ取った行動をしてしまうものなのです。
具体的には、自分の右手側から来るものに対しては攻撃や威嚇で対処するようにし、反対に左手側には守りたいものや隠したいものを置く傾向があると言われています。
心理学の本や恋愛指南の本を読むと「なるべく男性の左側に並ぶようにしましょう」というふうに書かれているものをよく見かけますが、これもまた守りたいものとして男性に無意識的に認知させるための巧みな方法なのです。
この説は全く根拠のないものではなく、人間の体の構造として最も重要な内蔵である心臓が左側にあることがもとになっています。
古代の戦士が右手に剣、左手に盾を持って戦ったのは左側の方が攻撃を受けたときに致命傷になりやすいためです。
すでに戦士は存在しな世の中ですが、その時の先祖たちの意識は今も深く私達の中にあるのです。
しかし結婚後数年が既に経過しているカップルなどは、突然「左側に並ぶ」という行動がなかなか取りづらかったりします。
反対に出会ったばかりでこれからもっと仲良くなりたい男性がいる場合にも、なかなか自然な流れとして左側に行くということはよほど慣れた人でもないとできません。
そんなときに便利なのが一緒に自動車に乗るドライブです。
日本の道路を走る車のほとんどはまず右ハンドルで作られているので、男性が運転する場合には助手席に座る女性は自然に左側に位置することになります。
どんなに運転がうまい人でもやはり自動車という危険なものを操るときには必ず緊張感があるものですから、そうしたときに左側に人がいると自然に「守るべきもの」という本能を刺激します。
もしもっと仲を深めたいと思っている男性がいるなら、積極的にドライブや車での買い物に付き合わせてみるのがよいでしょう。
小さなお子さんがいる夫婦んなら、いつもは助手席にあるチャイルドシートを後部座席にずらして、妻である女性が助手席に座ってみてください。
この男性の左側のポジションは、実は男性心理だけでなく女性心理にも大きな影響を与えます。
なぜなら女性が左側にいる場合、二人でする会話の声は右の耳からより多く聞くことになります。
人間は耳でキャッチした音を脳で認知する体の構造をしているわけですが、このとき右から入った音は左脳に響きやすく、左から入った音は右脳に響きやすくなります。
女性の場合感情や感覚を司る左脳の方が右脳よりも発達している傾向があるので、男性声を右から多く受けることでより女性らしさが増し、細やかな情緒を伸ばしていくことができます。
といっても即効性のあることではないちょっとした“おまじない”くらいのものなのですが、自分を「女性」として意識してもらいたいという気持ちを行動に移すというそれ自体が大きな効果を持つと思いますのでぜひ実行をしてみてください。