子どもが恥ずかしいと思う心境とは?
恥ずかしがりやというのは、内気な性格と表現することができます。
こうした性格は、何かしらのきかっけで恥ずかしがり屋になってしまったということもありますが、約30%程度は遺伝的な要因だと考えられています。
もし外的な要因ではなく遺伝が理由だとしたら、恥ずかしがり屋はその子の個性だと言えるでしょう。
子供が恥ずかしいと思う心境には、いくつかの種類があります。
1つ目は、自分に上手くできるかどうか自信が持てない、という気持ちです。
上手くできなかったら恥ずかしいなという気持ちから、積極的に行動できない子はたくさんいます。
この場合には、周囲が励ましながら成功体験へと結びつけることができれば、恥ずかしがり屋な性格は克服できます。
2つ目は、以前の失敗がトラウマ的に心に残っていることが原因で起こる「また失敗したらどうしよう」という不安な気持ちです。
小さな年齢でも、失敗体験の積み重ねがトラウマとなってしまうことはあり、内気な性格に拍車がかかることは珍しくありません。
3つ目は、親がああだのこうだのと口出すことによって「自分にはできない」と思い込んでしまうという気持ちです。
うちの子供は恥ずかしがり屋だからと心配する気持ちはあっても、本人の気持ちややる気に任せて見守ることで、この気持ちは克服できます。
恥ずかしがり屋さんの対応
恥ずかしがり屋とか内気というと、マイナスのイメージを持ってしまう人は少なくありません。
しかし上記の通り、恥ずかしがり屋という性格はその子の個性です。
自信がなかったり不安な気持ちを持つということは、言葉を変えれば、小さなことやちょっとした変化にも気づける繊細さを持っているという事でもあります。
恥ずかしがり屋さんへの対応方法としては、この長所に焦点を置き、子供の普段の生活の中でちょっとした気づきに対して「すごいね!」「よく気づいたね!」とほめることから始めてはいかがでしょうか?
褒められると、本人にとっては自信につながりますし、やればできるのだという前向きな気持ちが強くなります。
また、恥ずかしがり屋さんの中には失敗することに対して恐怖心を持っている子もたくさんいます。
そのため、失敗することは悪いことでもマイナスなことでもなく、次に成功するための練習なのだと考えられるよう、親子で取り組んではいかがでしょうか。
なんでも一度で完ぺきにできる人などいないし、親自身もそうだっという経験談を子供とシェアしたり、新しいことに挑戦するのは楽しいワクワクすることなのだという気持ちを持たせることも、恥ずかしがり屋の子にとってはプラスの効果が期待できるでしょう。
恥ずかしがり屋な性格は、一朝一夕には変わりません。
その子の個性を大切に生かしながら、楽しい毎日を過ごせるように工夫することによって、少しずつ内気な性格が変わっていきます。