私達の夫婦生活
私達夫婦は結婚以来、比較的仲良く生活をしてきたつもりです。
もちろんこれまで喧嘩一つなかったといえば嘘になりますが、それでも世間でしばしば聞かれるような大げんかになってどちらかが家を出てしまったり、つかみ合いの暴力沙汰になったようなこともありません。
夫に対していくつか不満に思う点が全くないわけではありません。
帰りが連日遅かったり、黙って飲み会の二次会に行ったり、頼んだ家事をきちんとやっておいてくれなかったりしたときには嫌味の一つも言いたくなったりします。
ですが仮に不満があったとしても、それを刺のある言い方をしてしまっても解決しやすくなるわけではないですし、それがもとになってまた喧嘩になるのもごめんです。
幸いにして私の夫はきちんと理由をつけて話をすればわかろうと努力をしてくれる人なので、その点では助かっています。
その代わり何か不満があったとしても向こうから察してくれるということはまずないので、きちんと説明できる状態にしてから口を開かないといけないという大変さはあります。
夫婦円満のための最も簡単な方法
これまで一応成功といえる夫婦生活を送ってきた私が、円満な夫婦の関係を築くためのコツとしてまとめをするならそれは「きちんと言うべき言葉は口に出す」ということに尽きます。
言うべき言葉とは「ありがとう」といった感謝の気持ちを示すものや、「おはよう」「おかえり」などの挨拶です。
付き合っていた頃には、疲れたときやちょっとめんどうくさいと感じるときには、挨拶をされても適当な「あー」や「うー」くらいの生返事で返していたりもしましたが、一度それがもとで大きな喧嘩をしてしまってからは二人でお互いにそれだけは守ろうというルールとして決めることにしました。
考えてみれば、「ありがとう」「おはよう」という一言を省略したとしてもそれで消費する自分の労力なんて本当に微々たるものですし、言ったからといって何が傷つくわけでもありません。
言っても言わなくてもいいことで、言った方がいいことならどんどん口にした方が得です。
言葉くらいと思われてしまうかもしれませんがこのルールが案外とてもよくきいていて、きちんと挨拶として言葉を交わすことでちょうどよい距離感を保てるようになったという自覚があります。
もし夫婦仲について悩んでいるなら、騙されたと思って毎日小さな挨拶からしてみてください。
口だけでもダメなこともあります
ですが口に出しさえすればいいというわけでもないようで、場合によってはかえって言葉にされたせいでムカッとしてしまうこともあります。
最近あったのが夫がゲームをしているところに洗濯物などを持ってきたとき、「あーはいはい。ありがと」と画面から目を離さずに言われたということでした。
向こうはそんなつもりはなかったのでしょうが、いかにも適当に口先だけで言ったお礼であったことで返ってイラっとしてしまいました。
ゲーム中で他のことに気を取られていたとはいえ、やはり口に出すからには多少なりとも心のこもった言葉にしてもらいたいものです。
ルールというと堅苦しいですが、そんなふうにちょっとずつ一緒に長くすごせるためのしくみを一緒に考えていくのが夫婦の間をなあなあにしないコツな気がします。