鶏の唐揚げは私も夫も子供たちもみんな大好きなメニューです。
ちょっとしたパーティーやお祝いの席にも出せますし、普段の夕食メニューにもお弁当にも使えるこんな万能料理は他にはないんじゃないかと思うくらいです。
ですが鶏の唐揚げといってもどこで食べても同じではなく、専門店で食べる味と自宅で作る味には大きな開きがあったりします。
専門店でも、特に他の味付けをしているわけでもないプレーンな唐揚げなのに、お店によって全然味わいが違ってくるのですからとても不思議な料理です。
人気のお店やお惣菜店で出される唐揚げは、きちんとからりと軽めに揚がっていて、一口食べた時の感触が違います。
一方自宅で適当に作った唐揚げでは、どんなに頑張ってもなぜかしっとり風味に仕上がってしまい、揚げたてを出してもお店のように軽い口当たりに仕上げることができなかったりします。
簡単だからこそ奥が深いこの唐揚げという料理はマスターのしがいがあるというものです。
唐揚げを作るためのレシピはたくさんありますが、カラッとした風味にするための工夫はだいたい以下のようにまとめられます。
・鶏肉は先に下味をつけておき衣を付ける前に水分を拭き取る
・衣には片栗粉と小麦粉をベースにブレンドする
・一度揚げてから少しおいてもう一度油に入れる二度揚げをする
という感じです。
また天ぷらなど揚げ物全般に言えることですが、中の具材と衣の温度差があるほど油に入れた時のサックリ感が出てくるので、衣はつける直前まで冷蔵庫で冷やしておく方がよいようです。
上記では簡単に書きましたが、その唐揚げの味を決めるのは下味に使う醤油ベースのタレと、衣に入れる他の粉や材料です。
プレーンな唐揚げの場合、醤油の中にしょうがやにんにく、だし汁やみりんなどいくつかの調味料を入れることになりますが、これをどんな配合にするかはお店ごとや料理レシピごとに相当違っています。
また衣についても小麦粉や片栗粉の他にタマゴや水といったつなぎと、さらにごま油やマヨネーズなど隠し味を入れることもあります。
いずれにしてもお店で出されるような人気のレシピはやはり長年の研究成果の集大成ということでしょう。
カラッとした揚げ具合にするためにも、揚げ物の調理技術が求められそうです。
プレーンな唐揚げを作るのが難しいなら、アレンジで勝負するという方法もあります。
醤油ベースだけでなく、お惣菜屋さんなどでは「カレー味」や「ケチャップ風」といったいろいろな種類のものを見かけることができます。
自宅で作るときにやはり楽なのが市販のカレー粉を使うカレー味の鶏唐です。
これは下味や衣の中に粉にしたカレー粉を混ぜるだけですが、手軽においしい風味をすぐに出すことができるのでかなり重宝します。
また最近ちょっとお気に入りにしているのが、ヨーグルトを加えるインド風唐揚げです。
インド風唐揚げは同じようにカレー粉を入れるものですが、カレー粉以外にもハーブや香辛料を使うと独特の風味が出た珍しい料理になります。
ちょっと冒険をしてもそこそこ食べられる味になるのも唐揚げという料理の魅力ですね。