子供の本離れの根本的な原因?
あまり他人の家庭の子育てについて偉そうなことは言える立場にありませんが、ファミレスなどで注文が来るまでの間ずっとDVDを見せたりタブレットでゲームをさせていたりする様子を見かけると、ちょっと寂しい気分になります。
私自身も子供を育ててきた経験もありますのでよくわかりますが、小さい子供の世話をするのは本当に大変で、常に見続けていないといけないというプレッシャーは相当のものです。
なのでせめて食事をするときくらいは自分のことをしたいと考えるのでしょうが、せっかく子供との時間があるわけですからそこでできるだけ一緒の時間を過ごしてもらいたいなと思ってしまいます。
子供と一緒の時にどうすごしたらよいかがわからないという人におすすめなのが絵本の読み聞かせです。
絵本は1冊あたりの金額も安いですし、とてもかわいくて面白いお話もたくさん出ています。
何よりも持ち運びが楽で取扱もしやすいので、どこに行くにも一つは持っていくと便利です。
最近は本を読まない子供が増えたという話や、活字離れが激しいといったニュースが聞かれますがこれは子供のときに文章に触れる機会がなかったということも大きな問題だと指摘されています。
子供と一緒に絵本を読むことは子供のためでもありますが、そこから親の方でも発見することが多くあるのでぜひ試してもらいたいです。
最初はストーリーがなくてもいい
絵本というとおそらくたくさんの人が「桃太郎」や「シンデレラ」のようなよく知られている童話を思い浮かべると思います。
ですがそうしたきちんとしたストーリーの理解ができるようになるのはかなり年齢が高くなった年中や年長くらいからで、3歳以下まではそこまでしっかりした話はなくても大丈夫です。
絵本売り場なんかにいくと沢山の種類の本がありますが、1~2歳児くらいまでの絵本の場合ほとんど文字はなく絵のインパクトだけで進んでいきます。
人気の絵本として「いないいないばあ」などがありますが、子供にとってはページをめくって絵が変わっていくのが楽しいので、何回か一緒に読んであげると自然に自分でページをめくっていくということができるようになります。
親としては一日も早く文字を覚えさせようとしたくなりますが、いきなり難しいことをさせるよりはまず本になれさせるといったことの方が長期的にはよい影響を与えます。
そうした絵が中心の絵本は子供は面白いけど大人にとってはつまらないように思う人もいますけど実際にはかなり趣向をこらした楽しいものも多いのでぜひお気に入りのものを探してもらいたいです。
一緒に物語を楽しむことで感受性が豊かに
絵本を読み聞かせることの教育効果の高さはかなり広く知られています。
特に子供は5歳時と8歳の時に心理的な大きな節目を迎え、自分という存在について疑問を持ったり他人との関係を意識するということができるようになります。
そのときに適切な言葉や表現方法を知っているかどうかということが、その時の思考に大きな手助けになってきます。
絵本を読むということは登場人物の気持ちになったり、何か行動をした結果どういったことが起こるかという予想ができるようにもなるため、自分で何かを考えたり是非を判断したりするというときにもどれくらい本を読んできたかということは大きな影響力を持ちます。
親が一緒になって本を読んであげるということはその気持ちを感じやすくすることができるという効果もあるので、同じ本でも何度も繰り返し読んであげるということがおすすめになります。
一緒に本を読むことで親からも子供がどんな視点を持っているかということがわかるので、そこから子育てのためのヒントを得ることができるかもしれません。